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建通新聞社(神奈川)
2020/03/10

【神奈川】鷺沼駅前再開発 事業費400〜500億円

 川崎市は、東急田園都市線の鷺沼駅前周辺で計画されている「(仮称)鷺沼駅前地区第一種市街地再開事業」について、市内の類似事例から、総事業費が約400億円から500億円、補助金総額が約80億円から100億円、地方公共団体の負担分が40億円から50億円程度になるとの見方を示した。3月2日の市議会代表質問に答えた。実際の再開発事業費は今後、再開発組合の設立時をめどに整理されるといい、市としては2020年度予算案に再開発準備組合が実施する基本設計、資金計画作成、建物現況調査などに対する補助金を計上している。当面は環境影響評価条例に基づいて、準備組合が4月から6月にかけて説明会を実施していく予定だ。
 鷺沼駅前周辺では17年8月に権利者5者(セレサ川崎農業協同組合、東急電鉄、横浜銀行など)による再開発準備組合が発足。計画区域は、駅前広場や商業施設「フレルさぎぬま」など約2・3fで、商業施設、都市型住宅、業務施設、交通広場などとして整備する方向で検討が進められている。
 昨年8月に縦覧された条例環境影響評価方法書によると、対象区域は「駅前街区」と「北街区」に分かれ、駅前街区には鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地下2階地上37階建て延べ約8万6000平方b、高さ146bの商業・業務・住宅複合棟を建設する。一方、北街区には鉄筋コンクリート造地下2階地上20階建て延べ2万9000平方b、高さ86bの住宅・業務棟を整備する。
 同市街地再開発に併せて川崎市でも宮前区役所・市民館・図書館を鷺沼駅周辺に移転・整備し、民間施設と行政施設との相乗効果による機能・空間の実現を目指している。具体的な整備位置は新市民館・図書館は駅前街区の低層部、区役所は北街区の2〜5階が考えられている。

提供:建通新聞社