トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2020/03/09

【鳥取】三峰川電力グループに決定/県営水力発電所4施設/コンセッション事業者

 県企業局は5日、県営水力発電所4施設を向こう20年間にわたって再整備・運営する事業者が、三峰川電力(東京都)を代表者とするグループに決まったと発表した。同グループは中部電力(愛知県)、チュウブ、美保テクノスによって構成。3月中に基本協定を締結した後、7月内に本契約。9月1日から運営権のスタートを切る。
 再整備・運営にコンセッション(公共施設等運営権事業)方式を採用した事業者の選定では、先月22、23の両日、最終審査会(委員長・光多長温都市化研究公室理事長)が開かれ、第1次審査を通過した4グループの中から三峰川電力グループを優先交渉権者に選定した。
 大手商社丸紅が100%出資する三峰川電力は、小水力発電所を手掛ける実績がある。審査では▽業務の遂行体制▽事業運営▽電力の安定供給▽地域経済への寄与―といった全項目で他グループの評価点を引き離し、運営権対価(最低提案額102億円に設定)でも最高額の165億円を提示していた。
 今後、同局は今月内に基本協定を締結し、6月県議会で運営権設定の議決を得た上で7月中に本契約を結ぶ。運営は、県が現在リニューアル工事を進めている舂米発電所で9月1日から開始。そのほか小鹿第1、小鹿第2、日野川第1の各発電所についても再整備業務完了後、順次運営を始める。

日刊建設工業新聞