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北海道建設新聞社
2020/03/09

【北海道】当別太に新駅 当別町とロイズがJRに要望書

 当別町と洋菓子メーカーのロイズコンフェクト(本社・札幌)が、JR札沼線が通る当別町の当別太地区に新駅設置を求める要望書を1月17日に連名でJR北海道に提出したことが分かった。新駅近くに立地するロイズふと美工場は拡張工事をしており、工場見学などができるアミューズメント施設を設置するもよう。新駅設置で新たな人の流れを生み出し、地域活性化につなげる考えだ。

 設置場所は、ロイズふと美工場の東側を通る町道と線路が交差する踏切付近を想定。工場までの距離は約400m。駅新設の事業費は要望者、設置後の運営管理費はJR北海道が負担する見通し。

 町とロイズが2019年10月29日に締結した包括連携協定に基づく取り組み。同社が工場拡張で集客を図ることを契機に、新駅設置の方向を探ることにした。

 町は1月23日、長谷川岳総務省副大臣に対し、地方創生の重要な事業と意義を説明した上で、宮司正毅町長やJR北海道、国土交通省、道の幹部が意見交換。JR再生のモデル事業になるとし、早急に協議を進めることを確認した。

 2月21日には「札沼線新駅設置に関する検討会議」の初会合を開催。会合は今後、月1回ペースで開催し、事業推進に向けて、課題の洗い出しに取り組む。

 宮司町長は「集客が増えれば地元経済の活性化につながる。交流人口増加で持続可能なまちづくりを進めたい」と話す。

 付近には17年9月に開業した道の駅や、これから開業を控えるイチゴ農園が立地。町は周辺地域を一体化し、次世代通信規格の5Gを中心とした情報環境整備にも取り組む方向。それぞれの観光施設を周遊する流れを構築できれば、来訪客増加への相乗効果が期待される