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北陸工業新聞社
2020/03/09

【福井】水道水の安定供給を推進/木部配水池が完成、通水開始/坂井市 

 坂井市が整備を進めていた「木部配水池」が完成し、6日、通水を開始した。今回の通水によって、地域の安全で安心な水道水の安定供給がより進められる。
 当日は新型コロナウィルスによる感染症に配慮し、式典を簡略化したセレモニーを坂井町高柳の現地で実施。坂本憲男市長、北川貞次副市長、田中哲司市議会議長が配水ポンプ起動のスイッチを押し、通水の開始を祝った。
 配水池は、日本海から九頭竜川を伝って吹き抜ける風に塩分が含まれるため、アルミ合金屋根を用いたプレストレストコンクリートタンク方式を採用し、2池で4000立方メートルの貯水が可能。また災害時には、給水拠点としての役割を果たす。
 ポンプ棟は、建設規模がRC造2階建て延べ574・4平方メートル。
 また、配水池、ポンプ棟はともに耐震構造を有しており、市洪水土砂ハザードマップ上、浸水想定区域内にあるため、タンクを地盤より高く設置し、ポンプ棟についても機械等が浸水で被災しないよう、出入口、搬入口を2階としている。
 機械・電気工事では、時間当たり260立方メートル送水できる配水ポンプを3台、操作監視設備、自家発電設備、塩素滅菌設備等を設置している。
 同日から坂井町2地区、三国町1地区の本格運用を開始し、今後は、順次供用区域を広げて、浜四郷およびテクノポート地区並びに木部地区への、水道水の安定供給を進めていく。
 配水池築造を安部日鋼工業・グリーンシェルターJV、機械・電気工事を荏原商事・三和商会JV、ポンプ棟築造を伊藤工務店がそれぞれ担当。

hokuriku