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建通新聞社(中部)
2020/03/06

【愛知】名古屋造形大の新キャンパス 5月着工へ

 学校法人同朋学園(名古屋市中村区稲葉地町7ノ1)が、名古屋市北区で計画している名古屋造形大学の新キャンパス移転新築について、5月上旬の新築着工を予定していることが分かった。現段階で施工者は未定としているものの、すでにゼネコン数社から見積もりを徴集して、選定作業を進めているもようだ。
 新キャンパスの計画規模は、プレキャストプレストレストコンクリート(PCaPC)造地下1階地上4階建て延べ2万1000平方b。同法人はこれまでに、1階の中央部に大屋根に覆われたアーケードのような大空間「アートストリート」を設けることや、地下鉄駅直上をまたぐような構造を採用することを明らかにしている。
 建設地は名古屋市北区名城2ノ4ノ1他の2万0136平方bで、財務省東海財務局の旧城北宿舎跡地。既存施設の解体はTSUCHIYA(岐阜県大垣市)が担当している。同地は市営地下鉄名城線・名城公園駅と直結した好立地だが、敷地の中央部が地下鉄駅の直上で、一部に区分地上権が設定。土地利用に当たっては荷重制限がかかるため、全体的に軽い構造でかつ、地下鉄駅直上をまたぐような構造としたようだ。
 設計者は山本理顕設計工場(横浜市中区)。同社の山本理顕氏は新キャンパスの設計者であるとともに、名古屋造形大学の学長も務める。山本氏はこれまでに埼玉県立大学や公立はこだて未来大学など、数々の学校施設や美術館の設計を担当してきた実績があり、その知見を今回の設計にも生かしている。
 新キャンパスの完成は2022年1月末を予定。これまでに、22年4月1日を開校目標としていた。

提供:建通新聞社