富山県の第2回高岡テクノドームの機能の充実等に関する検討会(座長・長尾治明富山国際大学教授)が4日、県庁で開かれ、1000人規模の多機能型展示場(別館)を整備する方向性案が示された。
北陸新幹線の敦賀開業を見据え、県西部地域の拠点施設であるテクノドームについて、展示機能をはじめ集客・交流機能の拡充を図るもの。機能拡充等の方向性案によると、現駐車場北側(イオン側)に1000人程度収容可能な多機能型展示場を整備し、単独での多様な活用に加え、テクノドーム大展示場との連携による大型催事にも対応。可動式客席や移動式間仕切り、5Gの特性を生かす映像・音響装置、床暖房、LED照明などを導入する。
ものづくり産業の発信・体験施設を併設し、ものづくりギャラリーをはじめ親子などのワークスペース、若者が集うコミュニケーションスペースを設ける。壁面や建具などには、地場産工芸品を可能な限り取り入れる。
現施設の機能強化についても検討を進める。4月ごろの第3回会合で方向性を取りまとめ、20年度に地質調査や設計などに着手する。当初予算案に1億250万円を計上した。22年度末の新幹線敦賀開業までに事業を完了させる。
91年2月に開設した高岡市二塚のテクノドームは、規模がSRC造平屋一部2階建て延べ7080平方メートル。大展示場3050平方メートルや会議室2室、インキュベータ室10室、交流サロン、ラウンジ、駐車場(約1000台)を兼ねた屋外展示場などを備える。敷地面積3万8400平方メートル。