東京都公園審議会(会長・梨雅明日本公園緑地協会副会長)は4日、「都立林試の森公園」(品川区・目黒区)の拡張に伴う整備計画をまとめ、都に答申した。拡張区域の2・18fを「緑のふれあいゾーン」「交流ゾーン」「羅漢寺川エントランスゾーン」の三つに分け、それぞれのゾーンに広場を整備するとともに、防災機能を強化・拡充。交流ゾーンには民間活力を導入し、カフェなどを整備する。都は今後、答申を踏まえて事業内容を固め、設計などに順次着手する。
林試の森公園(都市計画公園第5・5・25号目黒公園)は、品川区小山台2丁目と目黒区下目黒5丁目にまたがる都立公園。現在の開園面積は約12・1f。
隣接する国家公務員宿舎と都営住宅の廃止に伴い、公園用地として拡張整備する。
「緑のふれあいゾーン」には、既存の自然環境と連続した緑とふれあう場をつくる。草丈が高く自然観察などが楽しめる広場の他、草丈が低めで多目的に使える広場を設ける。
「交流ゾーン」では民間と連携し、多目的広場やカフェなどの拠点施設、駐車場を整備することで、既存の広場やデーキャンプ場、ジャブジャブ池などとの一体的な利用を促す。
「羅漢寺川エントランスゾーン」は、同公園の西側にある品川区立小山台公園とのネットワークを強化し、地域の憩いの場とする。コミュニティー花壇や休憩舎などを整備する。
加えて、地震・火災が起こった際の避難場所となる空間と入り口、緊急車両動線を確保し、防災機能を強化する方針を打ち出している。
提供:建通新聞社