高槻市は、市営富寿栄住宅の建て替え事業の実施方針を公表した。既存住宅を解体・集約し、現地に320戸の住宅を新設する。市は2019年3月に建て替え基本計画の中でPFI手法・BT方式の採用を決めている。新設工事は2期に分けて実施し、既設解体を含めて事業期間は27年7月までを予定する。
同住宅は1962〜85年度に建設された19棟で構成される。大半が旧耐震基準の建築物で設備などの老朽化が著しい。解体対象は1〜11号棟、14〜19号棟の計456戸(12、13号棟は解体済み)と付帯施設。
所在地は富田町2ノ20ノ4。敷地面積は3万1192平方b。
事業者の選定スケジュールに当たっては7月に総合評価一般競争入札を公告し、9月に参加表明を受け付ける。9月に1次審査、10〜11月にヒアリングなどの2次審査を行い、12月に落札者を公表する。
入札参加要件は、設計・建設・工事監理・移転支援各企業で構成されるグループであること。設計企業には鉄筋コンクリート造などの共同住宅で、5階建て以上延べ6000平方b以上または100戸以上の実施設計の実績などを求める。
2021年1月に基本協定を締結し、同年3月に事業契約の締結を予定しているが、入札参加が1グループの場合、落札者を選定しない場合があるとしている。落札者選定は都市創造部住宅課が担当する。
提供:建通新聞社