県教育庁の2020年度当初予算案は、一般会計が対前年度当初比0・1%減の3825億8746万円となっている。このうち、投資的経費は同17・1%減の96億6176万円。主要事業は、新県立図書館等複合施設整備事業の基本設計等、県立学校長寿命化対策事業の大規模改修及び外壁改修、特別支援学校整備事業の校舎等整備、県立学校空調設備整備事業、総合スポーツセンター野球場照明設備設置事業など。
予算の項別内訳は@教育総務費532億1855万円(対前年度当初比1・1%増)A小学校費1272億4498万円(同0・6%増)B中学校費740億3572万円(同0・2%減)C高等学校費853億1638万円(同0・4%減)D特別支援学校費369億3758万円(同2・7%増)E社会教育費29億4585万円(同12・3%増)F保健体育費28億8839万円(同45・5%減)。
新県立図書館等複合施設整備事業は、基本設計業務委託に限度額2億7400万円の債務負担行為を設定。県立学校長寿命化対策事業は、県立学校大規模改修工事に12億8810万円、県立学校外壁等改修工事に34億2630万円を措置。外壁改修工事は16校24棟で実施する。
主要事業の内容は次の通り。
【新県立図書館等複合施設整備事業】(2億4000万円、ほかに債務負担行為3億2100万円)
県立図書館と県文書館の複合施設を、知識や情報を発信する「知の拠点」として新たに整備するため、埋蔵文化財調査等を行うとともに、基本設計を行うための債務負担行為を設定。@埋蔵文化財調査等2億4000万円(債務負担行為4700万円)A基本設計業務委託(債務負担行為2億7400万円)
【県立学校における安全対策】(7億5086万円)
全ての県立学校における屋内運動場等の天井の落下防止対策を20年度中に完了させる。また、老朽化した校舎等の解体を行う。
▽県立学校非構造部材対策事業=6億6486万円。屋内運動場等における天井材(非構造部材)、照明器具等の落下防止対策工事(32校34棟)▽県立学校老朽化対策事業=8600万円。耐震性の不足により使用を中止した校舎の解体(2校2棟)
【県立学校長寿命化対策事業】(47億1440万円)
「千葉県県有建物長寿命化計画」に基づき、大規模改修等を行う。
▽県立学校大規模改修=12億8810万円(調査・基本設計6校32棟、実施設計11校59棟、工事5校24棟)▽県立学校外壁等改修=34億2630万円。大規模改修の着手が23年度以降となる施設のうち、老朽化が著しいものを対象に外壁・屋上防水工事、サッシ交換工事を実施(工事16校24棟)
【高等学校再編事業】(1億7510万円)
県立学校改革推進プランに基づく魅力ある高等学校づくりを進めるため、施設・設備の整備を行う。@犢橋高校への福祉コースの設置2300万円A天羽高校への工業基礎コースの設置4000万円B姉崎高校へのものづくりコースの設置4500万円C佐倉南高校
【特別支援学校整備事業】(4億6260万円、ほかに債務負担行為12億6400万円)
児童生徒の増加に伴う特別支援学校の過密解消のため、校舎等の整備を行う。
▽柏特別支援学校の高等部分離に伴う学校新設(22年度供用開始、120人規模)=3億2430万円▽桜が丘特別支援学校教室棟増築(22年度供用開始、57人規模)=1億3830万円
【県立学校空調設備整備事業】(10億7969万3000円、ほかに債務負担行為3億2900万円)
▽普通教室(高等学校)=8億6740万円。@設置校のリース料(18校分)8718万70000円A保護者負担により設置された空調のリース料等(99校分)7億8021万30000円▽職員室等の管理諸室=2億1229万3000円。@高等学校(設計15校、空調リース料42校)1億1359万3000円A特別支援学校(設計及び工事5校)9870万円
【総合スポーツセンター野球場照明設備設置事業】(6000万円、ほかに債務負担行為9億9100万円)
▽照明塔杭工事及び基礎工事=6000万円(21年度中供用開始予定)