新潟市は、20年度当初予算案の新焼却施設整備事業に2340万円を計上するとともに、債務負担行為として限度額2400万円(22年度まで)を設定した。基本計画の策定と環境影響評価等に着手する。
現在4つあるごみ焼却施設を集約し、新田清掃センターと亀田清掃センターの2施設体制を取るにあたり、更新年数が近づいている亀田清掃センターを建て替える。全国的な施設更新年数は25年だが、既存4施設の稼働年数は新田清掃センターが約7年、亀田清掃センターが約22年、鎧潟クリーンセンターが約17年、豊栄環境センターが約38年と新田を除き老朽化が進む。鎧潟と豊栄は焼却機能を廃止し、ごみの受け入れ機能のみを残す。
新亀田清掃センターの建設予定地は既存施設隣接地(江南区亀田1835−1)。現在は施設付属の運動公園として利用されており、敷地面積が2万7100平方メートル。施設の処理能力は1日あたり480トンを想定する。処理方式は未定。整備にあたっては中央集中監視や運転の自動化などのIoT・AI技術を活用し効率性や安全性を向上させる手法を検討する。
今後のスケジュールを見ると、20年度から5カ年で基本計画と環境影響調査、設計などを進める予定。PFI導入の可否なども基本計画に盛り込む。25年度から4カ年で建設工事を進め、最短で29年度の供用を見込んでいる。