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建通新聞社(神奈川)
2020/03/04

【神奈川】横浜市 上瀬谷ライン整備へ基本設計

 横浜市は旧上瀬谷通信施設の跡地利用に関連して整備する中量軌道輸送システム(上瀬谷ライン、瀬谷区)の基本設計を始める。新交通システムの採用を軸に構造形式を見極めながら作業を進め、軌道特許申請に必要な図書を2020年度内にまとめるため。これに伴う業務(税込み概算価格3億9000万円)の委託先を公募型プロポーザル方式で選ぶこととし、「土木設計」と「建設コンサルタント等の業務」の両方の競争参加資格を持つ事業者に単体または2者JVで参加してもらう。3月12日まで参加意向申出書、4月15日まで提案書を受け付けるなどして5月下旬の特定を目指す。22年度から5年程度での事業実施を想定している。
 上瀬谷ラインは相模鉄道本線・瀬谷駅を起点とする新たな交通。環状4号線を導入空間に延長約2・8`の複線軌道と2駅を整備して、旧上瀬谷通信施設との行き来を可能にする。今後、構造形式を▽地下+地表▽高架+地表▽地下+高架▽高架―の4パターンから絞り込む。終点側に面積約5fの地表式車両基地も造る。
 19年度に日本交通計画協会(東京都文京区)で概略検討を進めた。また、林文子市長が2月26日の市会本会議で新交通システムを軸に検討する方針を表明した。
 今回の業務委託を通じて▽土木▽軌道▽建築▽電気設備▽機械設備▽車両▽車両基地―に関わる基本設計を行った上で、概算建設費や概算工事工程を練って軌道特許申請図書を作る。21年3月17日が履行期限となっている。

提供:建通新聞社