国内では前例のないISOの取り組みを行っている郡上建設業協会(前田守廣理事長)は2月27日、郡上市内で「ISO活動」の20周年を記念する祝賀会を開いた。会員企業の代表者やISO責任者ら約90人が出席した。
同協会のISO活動は、2000年11月の役員会でISO9001認証に集団で挑戦することを決め、スタートした。協会の主導によるISO取得は、同業他社とさまざまな情報を共有することにもなるため、会員同士の信頼や結束が活動のポイントとなり、他では例がない。
また集団でのISO取得のメリットとしては、地元建設業という組織全体で地域に対する社会的責任や地域活性化への貢献を明確にできることや、取得企業の経費軽減などがある。
具体的には、01年から品質マネジメントシステム、02年から環境マネジメントシステムに取り組んでいる。現在は、郡上建設業協会とともに会員の内37社がISO会員企業として活動を推進している。18年には品質環境統合マネジメントシステムを構築した。
式典では、品質環境統合マネジメントシステム全体のトップマネジメントである前田理事長=写真=が「建設業は郡上地域の基幹産業であることを自覚し、今後もしっかりとした活動を進めていこう」などとあいさつした。また活動当初からの功労者である平井道則氏、尾藤純氏、西脇徳近氏の3人が表彰された。
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建通新聞社