なにわ筋線の鉄道建設事業がいよいよ本格化する。関西高速鉄道は、なにわ筋線の工事施行認可を2月28日に受けたと発表。合わせて同日付で同事業の都市計画決定が告示、環境影響評価書も公告された。3月2日には中之島・西本町駅部と南海新難波駅付近〜新今宮駅付近の土木詳細設計2件の入札(総合評価落札方式)を公告、土木構造物の設計が今後始まる。新年度は4〜5月にかけて都市計画事業認可を申請、夏ごろの予定で認可される見通しだ。
なにわ筋線は大阪市北区大深町を起点に、大阪市浪速区湊町1丁目と同区戎本町1丁目までをトンネルや高架構造などにより整備。建設延長は約7・2`(地下6・5`、掘割・盛土0・3`、高架0・4`)。
(仮称)北梅田駅〜(仮称)西本町駅間はJRと南海が共同営業する区間とし、JR営業区間は西本町〜JR難波、南海営業区間は西本町〜南海新今宮駅となる。
総事業費は約3300億円(うち設計、工事費に約2750億円、用地取得費に約550億円)、2031年春の開業を目指す。
提供:建通新聞社