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北陸工業新聞社
2020/03/02

【新潟】各エリアの整備方針を了承/古町地区将来ビジョン懇談会/素案まとまる 

 新潟市は2月28日、(仮称)古町地区将来ビジョン懇談会(座長・西村幸夫東京大学名誉教授)の最終となる第3回会議を開いた。古町地区の5つのエリアの整備イメージなどを明記したビジョン素案について意見を集め、概ね了承。今後は、文言などを修正し、3月中に公表する。
 ビジョンでは、「つながりを育むまち 古町〜ヒト・モノ・コトの交流が新たな未来を切り開く〜」をコンセプトに掲げ、各エリアの目指す姿として、古町花街エリア(ポートヒストリーエリア)は歴史的建造物の保存・活用を図りながら新しい建築物も調和するよう修景。柾谷小路エリア(古町ステーションエリア)は新潟の今と歴史が交差する地帯とし、行政や金融などの業務機能で現代的な街並みを形成する。また、古町地区における公共交通の集積エリアとして全体のハブ的機能を持たせる。
 古町モールエリア(センターステージエリア)は様々な人が訪れ交流するエリア。漫画やアニメ、アートなど伝統文化からサブカルチャーまであらゆる文化と街がミックスした空間とする。本町エリア(ニイガタリアルライフエリア)は生鮮品などの店舗や市場を集積、人々の生活を支える空間と位置付ける。様々な時代を感じる街並みと機能が合わさって、懐かしさと新しさを同時に感じる街とする。上古町エリア(ミックスカルチャーエリア)は若者や観光客向けのセレクトショップなど魅力的で個性的な店舗が集まり、白山神社を起点としたまちあるき観光のスタート地点として人を呼び込む。
 委員からは「わかりやすく親しみやすいものになった」などの意見が出た。西村座長は「ビジョンをもとに、今後どう実行していくかが大事。関係者とも連携し、前に進めてほしい」と話した。

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