高山市は、2020年度当初予算案を発表した。
工事発注の平準化として2021年度の工事確保に向けた債務負担行為を設定している。一般会計は前年度当初比1・3%減の462億円となった。このうち普通建設事業費には同3・4%減の53億8800万円を充て、飛騨民族村再整備や宮川人道橋左岸にぎわい創出施設整備などに取り組む。特別・企業会計を含む全体規模としては同1・1%増の764億7720万円となった。
また特別会計は同16・9%減のとなり、企業会計は水道と下水道の2事業化となったため、同155・3%増となっている。
この他工事発注時期の平準化として21年度の工事確保のために20年度からの債務負担行為で、県営中山間地域総合整備事業(南高山地区)負担金として6800万円(25年度まで)、人道橋左岸にぎわい創出施設整備設計等委託費に350万円(21年度まで)、21年度道路橋梁維持修繕工事請負費に2億円(21年度まで)、三枝小学校長寿命化改修設計等委託費に1000万円(22年度まで)。
江名子小学校長寿命化改修設計等委託費に1000万円(22年度まで)、江名子小学校プール改修設計等委託費に100万円(21年度まで)、清見中学校屋内運動場長寿命化改修設計等委託費に200万円(21年度まで)、高山市政記念館耐震補強改修設計等委託費に200万円(21年度まで)をそれぞれ設定した。
建設関連新規・拡充事業を見ると、飛騨民族村再整備構想に基づく整備として7260万円を付けた他、庄川水力発電所の維持管理に581万円、県営中山間地域総合整備事業(南高山)に445万円、松之木揚水機改修・用水路改修に1600万円、森林整備促進として間伐、枝打ち、再造林促進などに7000万円を充てる。
また小中学校大規模改修としては、三枝小・江名子小長寿命化改修設計や江名子小プール改修設計、清見中屋内運動場長寿命化改修設計に4900万円を付けた。
重点伝統的建造物群保存地区の拡大としては、伝統的建造物群保存地区の拡大に向けた調査費として310万円を付けた。
この他まちかどスポット(大雄寺スポット)整備に1500万円を充てる他、水道施設改良として導水管路の耐震化や紫外線処理施設整備などに2億4940万円を付けた。さらに下水道施設としては、下水処理区域の再整備や公共下水道宮川終末処理場中央監視設備の長寿命化整備に5200万円を充てる。
無電柱化整備としては、上一之町花里線整備に2億5000万円を付け、安全の備えと災害対策として道路沿線立木の伐採によるライフライン保全対策に2000万円を付けた。
提供:
建通新聞社