岐阜市は、「未来に向けて飛躍する予算」として編成し、過去最大規模となる総額3421億6044万円の2020年度当初予算案を公表した。
一般会計も同様に過去最大で前年度当初比4%増の1790億1000万円。このうち、普通建設事業費は同比39・2%増の278億2364万円、災害復旧費は同比831・3%増の31億1931万円で投資的経費は同比52・2%増の309億4295万円となっている。特別会計は同比2・5%増の1119億0520万円、企業会計は若干減の512億4524万円となった。
今回の予算が増額となったのは、普通建設事業費に新庁舎建設、災害復旧事業費に東部クリーンセンターの整備費を計上していることが主な要因となる。
柴橋正直市長が掲げる「SDGs推進」と「こどもファースト」、「観光振興」、「中心市街地活性化都市基盤整備」、「都市内分権推進」、「寄り添う福祉・市民の健幸づくり」の五つの政策ベクトルに沿った「未来に向けて飛躍する予算」を編成した。
「こどもファースト」では病児・病後児保育事業として新たに2施設の病児・病後児保育施設新設に1億3564万円、より良い教育環境を実現するため小中学校等体育館空調設備整備事業に3155万円、犯罪の未然防止や特定のために公園に防犯カメラを設置する安全・安心な公園づくり事業(新規)に1000万円を付けた。
「観光振興」では、金華山・岐阜公園周辺の整備推進として史跡岐阜城跡整備事業に4965万円に、岐阜城天守閣耐震化計画策定(新規)に1167万円を付けた。また岐阜公園再整備事業の用地取得に1億7596万円、千石城下町周遊案内標識設置事業(新規)に880万円を付けている。
「中心市街地活性化・戸市基盤整備」では、薬科大学キャンパス整備のPPP/PFI導入可能性調査業務(新規)に1045万円、高島屋南地区第1種市街地再開発事業に11億8300万円、高島屋南地区公共施設整備事業に6億2555万円、岐阜駅周辺市街地再開発事業推進に1200万円を充てる。また19年度内の都市計画決定に向けて手続きを進めている名鉄名古屋本線鉄道高架化事業に4062万円、名鉄岐阜駅南2自動車駐車場整備事業(新規)に4400万円、広域ネットワーク構築に向けた長良糸貫線道路整備事業(新規)に650万円、金町那加岩地線他1路線道路整備事業に4300万円、金公園整備事業(新規)に1000万円を付けている。
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建通新聞社