七尾市は新年度、同市高田町の旧田鶴浜中跡地での公立と民間の新統合保育園建設に伴い、旧校舎などの解体工事に取り掛かる。当初予算案に工事関連経費2億1693万1000円を計上した。このほか、新園舎の実施設計費の補助金1759万7000円も配分した。
計画では、約1・2キロほど離れて立地している市田鶴浜保育園と社会福祉法人和倉温泉福祉会が運営する「あかくらこども園」の老朽化を受け、子育て環境の充実を図るため、同法人が旧田鶴浜中跡地(9671平方メートル)に2園舎を統合した新園舎を建設する。これに先立ち、市が旧校舎棟(RC造3階建て延べ3551平方メートル)、体育館(RC・S造平屋建て延べ1090平方メートル)、プールを取り壊す。
解体に伴う実施設計は渡辺斉建築事務所、アスベスト調査は環境公害研究センターがそれぞれ担当。今春の工事発注を視野に準備が進められている。
和倉温泉福祉会は新年度に新園舎の実施設計をとりまとめ、21年度の本体着工、22年4月の開園を目指している。定員は110人程度となる見通し。