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建通新聞社(静岡)
2020/02/28

【静岡】静岡県 清水海岸三保地区のフォローアップ会議

 静岡県は20日、清水海岸三保地区の景観改善と海岸保全を両立させる取り組みを推進するため、技術的課題を検討するフォローアップ会議(座長・佐藤愼司高知工科大学教授)を開いた。会合では、2019年度景観対策などのモニタリング調査結果、昨年度末に完成した1号突堤の整備効果と周辺対策の他、次の2号突堤整備については設置位置の再検討などの課題に対して意見交換した。
 県が示したモニタリング結果に基づく評価と今後の対応は、「防護」のうち砂浜幅については「1号突堤下手で必要浜幅80a・必要断面積が確保できていない。4号消波堤下手で必要断面積を確保できていない」と評価し、対応を「台風19号時の高波浪で被災した2号消波堤の早期復旧に努め、養浜を1号突堤下手を優先して実施する」などとした。また、「景観」のうち海岸構造物の見えについては、「1号消波堤は消波ブロックの一部撤去により景観への影響が低減した。1号突堤は、突堤上手の堆積により完成直後に比べて景観への影響が低減した」などと評価し、対応を「1号消波堤の消波ブロックの撤去を進める。1号突堤上手の砂浜の回復を進めるため、養浜を実施する」などとした。
 2号突堤整備については、1号突堤施工後のモニタリング結果により順調に進んでいる状況となったことから「当初の計画通り20年度から2号突堤の検討に着手する」との方針を示した。その上で、設置位置の状況が計画策定時から大きく変わったことから、「設置位置を再検討する」とし、設置位置と形状などで4案を示した。



提供:建通新聞社
(2020/2/28)

建通新聞社 静岡支社