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建設新聞社
2020/02/27

【東北・宮城】TN5本のルート決定/宮城県丸森町の国道349号本復旧

 東北地方整備局は宮城県丸森町を通る国道349号の本復旧について、長大トンネル2本などトンネル5本を含む延長約6`bにわたるルートの詳細を固めた。3月にも現地作業に着手する。
 国道349号のうち福島県境の丸森町耕野不動地内から北側へ、同町大張川張地内までの区間は阿武隈川左岸沿いかつ阿武隈急行西側のルートで、線形不良や狭小幅員といった課題があり冠水による通行規制も頻発していた。
 このため改良に向けて県・国・有識者による協議会が検討に取り組み、やや西(内陸)側に新ルートを整備する計画で2019年度からは直轄権限代行による実施を見据えた調査にも着手していた。
 しかし昨年10月の台風19号で当該区間が被災して法面崩落などが発生。元々改良事業を計画していたルートのさらに西側に道路を新設する方針を1月末に示していた。
 今回、この西側ルートの詳細が決定。南側と北側に長大トンネルを構築するほか、中間部にも3本の合計5本のトンネルを掘削。橋梁は南側長大トンネルの南側と、北側長大トンネルの北側に各1基、中間部で県道川前白石線と接続する地点の北側付近に2基の計4基を整備する。北側長大トンネルの南側は現道活用区間とする計画だ。
 車線数は2車線で、事業費はおよそ300億〜350億円を見込む。19年度に委託している「丸森地区地質解析業務」は中央復建コンサルタンツが担当。また、丸森地区の道路と砂防事業の調査設計や関係機関協議などを担う「丸森地区技術資料作成業務」は公告中で3月12日に開札予定。3月からは現地作業にも着手する方針だ。

 提供:建設新聞社