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建通新聞社
2020/02/27

【大阪】大阪府 あいりんC基本計画を3月に委託

 大阪府は、昨年3月に閉鎖した「あいりん労働福祉センター」の建て替えに向け、2020年度に基本計画の策定や既存建物の解体撤去工事に着手する予定だ。基本計画策定業務は早期発注案件として3月に一般競争入札を公告。解体工事については、20年度末から着手できるよう発注準備を進める。
 府の労働福祉センターが入っていたあいりん総合センターは、他に国のあいりん労働公共職業安定所、大阪市の社会医療センター、市営萩之茶屋第1住宅が入る複合施設だった。建築後約50年が経過していることや、一部耐震基準を満たしていないため、建て替えなどによる耐震化を検討してきた。
 計画では、大阪市営萩之茶屋第1住宅と同第2住宅、社会医療センターを萩之茶屋小学校跡地に移転新築。完成後に現あいりん総合センターと隣接する萩之茶屋第2住宅を解体し、跡地に「あいりん労働公共職業安定所」「西成労働福祉センター」の機能を整備する他、駅前活性化用地として活用する。新施設の規模や構造などの詳細は、今後地元住民の意見を取り入れながら検討していく。
 順調に進めば、21年度から新施設の設計を進め、23年度に工事着手、24年度の完成を目指す。
 あいりん総合センターの既存規模は、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建て延べ2万3267平方b。所在地は大阪市西成区萩之茶屋1丁目。

提供:建通新聞社