財務省関東財務局は、東京都八王子市にある面積4万9758平方bの国有地について、八王子市が公園として都市計画決定することを認める。2月25日に開いた国有財産関東地方審議会(会長・上條正仁埼玉りそな銀行シニアアドバイザー)に諮り、承認された。市はこれを受けて今後、国有地を含む周辺エリアの再開発を具体化する。
国有地の所在地は八王子市子安町3ノ951他。JR八王子駅の南側に位置している。医療刑務所として使用していたが、施設の統合移転に伴い17年に閉所した。
八王子市は、医療刑務所跡地を貴重な公有地と位置付け、子安3丁目地区を対象とした「集いの拠点」整備を計画。跡地を中核とした約5・2fのエリアに、公園を含む多様な機能を導入することとしている。
具体的には、都市公園としての整備の他、展示室や収蔵庫を備えた「歴史・郷土ミュージアム」、カフェなどを備えた「交流スペース」、図書の閲覧ができる「憩いライブラリ」などのイメージをこれまでに提示している。事業手法については官民連携を考えている。
関東財務局の了承を受けて八王子市は今後、都市計画公園の計画を決定する。並行して、ミュージアム機能などを導入するための用途地域の変更や、地区計画の決定など、関連する都市計画手続きを進める。
市は都市計画の変更手続きとは別に今後、国有地の取得手続きも行う。
提供:建通新聞社