福知山市は、福知山鉄道館ポッポランドの新施設について、令和3年度の建設を見据え、令和2年度は詳細設計などを進める。
建物の老朽化に伴って平成30年3月末に休館した福知山鉄道館ポッポランドを巡っては、ポッポランドあり方検討委員会(委員長・杉岡秀紀公立大学法人福知山公立大学准教授)で平成30年11月に「機能を分散移転させ、まちまるごと鉄道ミュージアムのコンセプトの下、リニューアルを目指す」とする提言書をまとめた。その後、令和元年7月に兵庫県三田市の浅田章介氏から施設の建設資金及び運営資金として2億円の寄付の申し出を受け、市は令和元年9月補正予算に福知山鉄道館ポッポランド建設事業として800万円を新規計上し、新施設の位置や規模、展示内容などについて、ポッポランド関係者などから意見を聴取し、より集客力があり、持続可能性の高い施設にするための方針を固めた。
新施設の建設地は、寄付者の意向を踏まえ、福知山城などが近くにある福知山市堀のゆらのガーデン駐車場付近とする。
また市は福知山鉄道館ポッポランド(仮称)整備事業等浅田基金条例を制定した。
令和2年度当初予算案には、(仮称)福知山鉄道館ポッポランド建設事業として3787万7000円を計上。観光誘客や歴史継承としての拠点となる新施設の建設に向け、建設予定地の地質調査162万1000円、建設工事に向けた詳細設計3625万6000円に充て、取り組みを進める。
建設時期は令和3年度、運営開始時期は令和4年度の予定。