奄美市の2020年度一般会計当初予算案は、総額336億2798万7000円で前年度当初比と横ばいの487万円の増となる。工事請負費は全体の14・6%を占める48億9363万5000円を計上。主なものは、市民交流センター整備に向けた社会教育施設管理費(14億3000万円)や庁舎建設事業費(8億9600万円)、緊急地方道路整備事業費(約6億7000万円)、中学校建築費(約4億3000万円)、都市再生整備事業費(約1億4000万円)−など。
名瀬柳町の水道庁舎跡地(旧保健所跡地)に建設予定の市民交流センターはRC造3階建てで、21年3月末までの完成を目指す。奄美市本庁舎建設事業は市民広場や立体駐車場の整備に入る。市民広場棟はRC造2階建てで、1階は一般駐車場(37台収容)、2階には高倉をモチーフにした東屋や植栽スペースを備え、災害時の利用も視野に入れる。隣接する旧公民館跡地には、市民広場棟へつながるS造4層5段の立体駐車場(1階一般駐車場16台、2〜R階公用車駐車場101台)を整備する。完成予定は21年1月末。
道路関係では、緊急地方道路整備事業として名瀬・笠利・住用地区で21橋梁の補修を実施するほか、名瀬地区と笠利地区で14路線の舗装補修整備を行う。
学校関係では、笠利中学校校舎改築を継続。RC造2階建1866uの新校舎を今夏までに整備するほか、小宿小学校の大規模改修も実施する。住宅関係では、大笠利公営住宅(1棟4戸)を建設する。
このほか都市再生整備事業で市道5路線の大規模な修景整備や、奄美市産業支援センター全館空調改修および同センター2階の整備などがある。