トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2020/02/25

【神奈川】新綱島駅駐輪場 横浜市初の地下機械式最大4基

 横浜市都市整備局は、相鉄・東急直通線新綱島駅の駐輪場整備で市初の地下機械式を採用し、最大4基を設けて約1000台を収容できるようにする方針だ。仕様を具体化する詳細設計業務の委託先を3月下旬に決めて作業を進め、2021年度の工事発注に備える。約15億円を投じ、22年度下期の駅開業に合わせた供用開始を目指す。
 新綱島駅は、市施行の土地区画整理事業(港北区綱島東1丁目他、清算を含め事業期間16〜23年度)を通じて新設する都市計画道路綱島東線が導入空間の地下駅。鉄道・運輸機構で建設中だ。
 市は放置自転車対策や駐輪需要への対応を目的に駐輪場の整備を計画。当初は駅上部の地下空間を利用した1層・面積約2300平方bの自走式で約1000台を収容するものを考えていた。
 ただ、駅の工事に影響を受けない整備で駅開業に合わせた供用開始を可能にするため、駅の近傍へ地下機械式の駐輪場を複数配置することになった。
 具体的には、区画整理で拡幅する都市計画道路綱島日吉線の歩道部に1基、新設する綱島東線沿道の広場内に3基以内で合計最大4基の配置を想定。自転車駐車場工業会が「子乗せ自転車用スライド式サイクルラック技術基準」に掲げる適応対象車両を972台以上(約1000台)収容できるようにする。
 詳細設計では▽鶴見川沿川に当たる現地の軟弱地盤、高地下水位▽駅構造物への近接▽工事中の騒音・振動対策―を考慮して工法を検討したり、完成から20年間の維持管理計画も立案したりして仕様を具体化。その上で、施工計画や工事費、工事の発注形態(躯体と機械の一括や分離、工区分割の可否など)を固めていく。
 所管の綱島駅東口周辺開発事務所が業務(税込み概算価格約4000万円)の委託先を選ぶ公募型プロポーザル手続きを実施中。土木設計と機械器具設置の競争参加有資格者(単独、共同体)から1月24日まで参加意向申出書、2月20日まで提案書を受け付けた。3月上旬のヒアリングを経て3月下旬に特定通知する予定だ。21年3月19日が履行期限となっている。

提供:建通新聞社