県営水力発電所の再整備と運営事業をコンセッション方式(公共施設等運営権事業)によって譲渡する事業者選定審査会(委員長・光多長温都市化研究公室理事長)が22、23の両日、鳥取市内で開かれる。第1次審査を通過した4グループの提案が最終審査され、優先交渉権者が決まる。
県企業局は審査結果を2月定例会(21日開会)の開会中に公表する。
発電施設のコンセッションには、県外大手と県内企業から構成される7グループのコンソーシアム(全50社)が参加。昨年6月の第1次審査では▽同種業務実績▽リスク対応▽県内事業者の参画▽地域経済の発展―といった観点から上位4グループが選定され、同12月までに第2次提案書の提出が締め切られていた。
今月22、23日、非公開で開かれる選定審査会では、4グループが運営権対価(最低提案額102億円)を含めた提案内容をプレゼンテーションし、各委員がヒアリング。評価点が最も高かったグループを優先交渉権者に決定する。
審査結果について、同局は「3月に入って2月県議会に報告する」(経営企画課)と説明しており、3月中に事業者と基本協定を締結。その後、6月定例会で運営権を設定した上で、特定事業契約を結ぶ。小鹿第1、第2、日野川第1、舂米の県内4水力発電施設の運営期間は20年間。
日刊建設工業新聞