名古屋市交通局は、地下鉄東山線の混雑緩和対策で、ホーム改良案や出入り口新設などの改良案として5案をまとめた。改良案の効果を検証するため、旅客流動シミュレーションによる解析を2020年度に実施し、改良案の比較評価を行う考え。東山線の混雑緩和策の具体化検討は、第2栄変電所の名城工場跡地への移設など、栄駅構造部で展開中の他の事業の進捗に合わせて実施していくとみられ、具体的な検討は21年度が見込まれる。
改良案の詳細は明らかにしていないものの、連絡階段や改札口の増設の他、既設連絡階段の位置変更などが検討されている。
東山線は地下2階にホームがあり、改札口は地下2階の南改札口、地下1階の東改札口、中改札口、西改札口、北改札口、南西改札口の6カ所。階段は、ホーム東端、東寄り、中央東寄り、中央、中央西寄り、西寄り、西端の7カ所にある。
地下3階には名城線ホームがある。階段はホーム上が北寄り、中央北寄り、南端の3カ所。連絡通路(東側、西側)内に、東側は2カ所、西側は3カ所の階段がある。
旅客流動シミュレーションでは▽ホーム〜各改札〜各出入り口▽各出入り口〜各改札〜ホーム▽東山線〜名城線の各ホームの乗り換え―の交通量調査を踏まえて、3D旅客流動シミュレーションを行い、駅構内改良案の効果検証と分析を実施する計画。
提供:建通新聞社