成田市は19日、2020年度当初予算案の概要を発表した。一般会計は対前年度当初比3・6%増の628億円。特別会計と水道事業など地方公営企業会計を合わせた総額は957億4105万円で同2・5%減。一般会計の投資的経費は同3・7%増の110億7174万2000円となった。主要事業では、浄化センター整備基本設計、吉倉地区周辺まちづくり概略設計などに事業費を措置。また、平成小学校学校給食共同調理場建設事業に2か年継続費12億2397万8000円を設定した。
浄化センター整備基本設計には限度額2139万5000円(21年度)の債務負担行為を設定した。本年度で策定する基本計画を踏まえ、20〜21年度の2か年で基本設計を実施する。本年度の事業費は5890万5000円で、基本設計、測量調査、地質調査、生活環境調査等の委託を予定している。基本計画は支援業務を日産技術コンサルタントが担当している。
債務負担行為では、このほか平成小学校増築工事基本・実施設計に限度額3635万9000円(21年度)、国際文化会館空調設備等改修工事実施設計に限度額2500万円(21年度)、橋りょう長寿命化修繕工事委託(芦田橋外1橋)に限度額1億6312万4000円をそれぞれ設定した。
平成小学校は、児童数の増加による教室不足に対応するため校舎を増築する。建物規模はRC造(一部S造)3階建て延べ約1750uで、普通教室12教室を整備。23年度の供用開始を目指す。
国際文化会館空調設備等改修工事実施設計は、大ホールの特定天井や空調設備の改修工事に向けた設計を行う。また、工事費3015万1000円で、ホール棟トイレ洋式化工事、非常用蓄電池更新工事、冷却塔ファンモーター改修工事などを実施する。
継続費を設定した平成小学校学校給食共同調理場は、平成小学校の敷地内に整備する。建物規模はS造2階建て延べ約1200u。調理能力は開始時約1200食、最大約1300食。実施設計は豊建築事務所に本年6月30日までの工期で委託している。
継続費ではほかに八富成田斎場火葬炉改修事業に20〜22年度の3か年継続費1億4421万円を設定した。長寿命化計画に基づき火葬炉改修工事を実施するとともに、本年度の実施した実施設計を踏まえ、空調設備改修工事を行う。
一方、吉倉地区周辺まちづくり事業は、事業化に向けて区画整理概略設計を行い、事業フレームを検討するとともに公共下水道による汚水処理基本計画を策定。事業費は委託費として2354万円を措置した。
このほか、JR・京成成田駅表参道口地区整備事業、文化財保存展示施設整備事業、(仮称)東小学校パークゴルフ場整備事業などを実施する。
JR・京成成田駅表参道口地区整備事業は、本年度で策定する基本構想について説明会を開催するとともに権利者の意向調査を実施。事業費は推進業務委託に660万円を計上した。
文化財保存展示施設については、旧滑河小学校に文化財保存展示施設の開設に向けた整備工事を実施するとともに、旧高岡小学校について文化財保存展示施設の整備に向けた実施設計を行う。事業費は委託費1622万3000円と工事費1億5026万円を措置した。