関市は、2020年度当初予算案を公表した。建設関連の主要事業としては市民球場整備費に9億7335万円を盛り込んだ。
一般会計は前年度当初比で0・8%増となる398億2000万円、特別会計を含む全会計は同4%増となる675億2450万円となった。過去最大だった19年度当初予算をさらに上回ることになる。一方、投資的経費は同6・7%減の54億6280万円となった。
水道事業会計が同4・9%増の30億8700万円、下水道会計は廃止し(前年度は23億9140万円)、新たに下水道事業会計を創設し、57億8000万円を付ける。
予算案の内訳を見ると、土木費が同43・3%増の49億7987万円と大きく伸びている一方、農林水産業費が同48・8%減の8億4901万円、商工費が同19・2%減の13億0807万円と大幅に減額となった。また災害復旧費も同61・6%減の1億3909万円となっている。
建設関連の主な新規事業はいずれも防災減災対策として実施する事業で、停電リスクに備えるため庁舎非常用電源設備改修に2億0380万円を付ける他、指定避難所を中心に擁壁を設置する津保川浸水被害低減対策に2600万円、気象河川情報収集システム改修に2200万円を盛り込む。
この他、河川・調整池浚渫に4000万円、支障木除去に3000万円を付ける。
また経済雇用対策としてにぎわい横丁整備に2659万円、伝統文化推進のために弥勒寺史跡公園整備に4853万円を充てる。
道路関係では、20〜22年度までの3年間で計画的、集中的に市道を整備する。20年度は17億4670万円を付ける。
公共施設関連では、老朽化が進む市民球場整備に9億7335万円、刃物ミュージアム回廊整備に3億3912万円、アピセ関改修に9429万円、大ホール屋根防水など文化会館改修に7350万円、武儀や上之保など生涯学習センター耐震改修に5714万円、公民センターの耐震補強や改修に3200万円を充てる。
学校施設関連では、関商工高校の第1グラウンド改修と工業科屋根防水に1億3753万円を付ける。
この他、土地区画整理事業に9750万円、下有知地区の公園整備に3542万円、市営住宅改修に3574万円を盛り込む。
提供:
建通新聞社