福井県左官工業組合(土田英樹理事長)の第45回通常総会は15日開かれ、任期満了に伴う役員改選において土田理事長を3期目再任したほか、令和元年度の事業報告・収支決算と、令和2年度の事業計画・収支予算案などを慎重審議し、すべて原案通り了承した。会場は、福井市西木田2丁目の福井商工会議所で。
土田理事長(60)は冒頭と、再任の挨拶でも力強く抱負を示し、とくに若年者の関心アップと加入の促進にむけ「今年も敦賀と武生の両工業高校で出前講座を開催したい。やはりPRが大切。仕事が一層増えますように」と専門工事業者の経営改善へ、一丸の取り組み強化を呼び掛けた。
来賓挨拶は、山崎正昭参議院議員、日左連の石動信明副会長、杉本達治県知事代理、滝波宏文参議院議員、大森哲男県議、伊藤洋一福井市議らが述べ、「左官は、なくてはならない仕事。厳しい受注環境下、過当競争も横行するが、横の連携を図り、伝統の技能を継承し、ますます発展を」などと心から激励。総会の議長は、北野俊秀副理事長が務めた。
元年度の事業報告では、「一家の健康は体にやさしい塗り壁から」をキャッチフレーズに事業展開。指導・教育情報、技能検定、労災保険、共同購買、表彰(福井支部の中村栄次氏が国土交通大臣顕彰など)、第82回日左連定期総会近畿ブロック京都大会参加、福利厚生など。また、2年度の事業計画によると、今年度も自然素材を使った「塗り壁の良さ」を積極的にPRする。若者が安心して働ける職場の環境整備、後進の指導育成、建設キャリアアップシステム登録など、若年者の入職促進につながる事業を積極展開する方針。
宣言文を読み上げ、高齢化が一段と進むが、適正な労務賃金や休日、長時間労働の是正などを促進。公共建築工事標準仕様書に「しっくい塗り仕上げが明確に記載される」など公共工事への普及推進を図りたい考え。
懇親会では、高木毅衆議院議員や、夏見久志富山県左官事業協同組合理事長(日左連北陸ブロック副会長)らが祝辞し「出前講座は福井が先進地。地道な活動で、成果も少しずつ」と明るい展望も示し、親睦を深めあった。
新役員の方々(敬称略)
■理事長 土田英樹
■副理事長
北野俊秀 池端武司 (新)竹原重治 (新)島田宰任
■専務理事 (新)中村栄次
■常任理事
河瀬努 (新)松本隆 (新)甲吉勝 (新)清水明
(新)古谷輝美 山田喜世英 山本英樹
(新)山之内教修 知場富雄 吉村正義
■理事
清水英男 荒井和夫 島森建 崎出正芳
太田浩之 吉川邦夫 井上浩一郎 小泉巌
(新)船曵智治 坂井順一 平口喜一 木下孝一
永田政信 北野耕司 (新)山本直広 (新)前田誼夫
笠原政和 (新)安井雅之 森永靖晃 古家明彦
(新)山田島尾 中村義治 松村泰敬 (新)永田誠
■監事 川下剛 武田治樹 宮本裕昭
■常任相談役 井上量博