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鹿児島建設新聞
2020/02/19

【鹿児島】南さつま市20年度当初予算案(271億)/金峰学園整備予算化 工事費に12.6億

 南さつま市の2020年度当初予算案が明らかになった。一般会計の総額は前年度当初比12・2%(29億7000万円)増の271億8600万円で、過去最大となる規模。大型プロジェクトの予算化で、普通建設事業費は前年度から16・3%(6億3396万円)伸びた。新規で小中一貫校・金峰学園の整備に13億円超を盛り込んだほか、万世特攻平和祈念館リニューアルや笠沙支所の庁舎移転、新クリーンセンターの施設整備などがある。 
 坊津学園(13年度開校)に続いて市内2校目の義務教育学校となる金峰学園は、金峰中、阿多小、田布施小の3校を対象に9年間の義務教育課程を一体化。金峰中の敷地内に新校舎を建設するほか、既存校舎の活用に向けた改修も行う。今回の予算内訳は、工事請負費12億6825万円、委託料7436万円(測量設計、工事監理、不用品等運搬廃棄処分)−など。新築する普通教室棟はRC造3階建て2750u程度を想定し、順調に進めば7月末までに実施設計(三反田設計)を終え、10月にも工事発注する。開校は23年4月を予定。 
 加世田高橋にある万世特攻平和祈念館のリニューアル(予算額4億724万円)は、研修室の増築や既存施設・設備の改修、収蔵品の保存環境整備などを柱に事業化。実施設計は田代設計工房が担当し、20年度早期の工事発注による単年度での整備を目指す。 
 新規予算化した笠沙支所庁舎の移転事業(同1億1099万円)は、既存建物の老朽化等を受けて計画。隣接する笠沙保健センターを改修し、21年5月の機能移転に向けて整備を進める。今回盛り込んだ約1億円の工事請負費は、内部改修や駐車場を含めた外構工事などに充当する。 
 金峰町高橋に建設計画中の新クリーンセンターには、1億3503万円の負担金を計上。南薩地区衛生管理組合(構成自治体=枕崎市・日置市・南さつま市・南九州市)では、工事請負費4億5740万円、委託料3824万円、事務経費等2174万円を予算化し、敷地造成や取り付け道路を秋ごろ発注するほか、施設整備にかかる事業者選定および工事監理などに充てる。事業は、構成企業が設立する特別目的会社等に一括して設計・施工、運営を委ねるDBO方式を採用する方針だ。供用開始は24年4月を予定。 
 このほか主な事業は、道路整備5億396万円(新規3路線=上ノ山橋・屋地天神線・阿多中津野線、ほか継続12路線)、道路・河川維持6億3414万円、光ブロードバンド整備1億9332万円(加世田津貫、金峰町大坂)−など。新規で川畑運動公園や笠沙公園などのトイレ洋式化(6240万円)にも取り組む。

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