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建通新聞社(東京)
2020/02/19

【東京】東京〜山梨間の交通強靭化

 国土交通省と中日本高速道路、JR東海、東京都などで構成する「東京〜山梨・長野交通強靱(きょうじん)化プロジェクト」は、2019年の台風19号による交通寸断を踏まえた強靱化対策として、道路や鉄道の脆弱(ぜいじゃく)箇所を対象とした集中的な強靱化と、広域迂回(うかい)路の整備加速を柱とした対策の方向性をまとめた。3月下旬をめどに基本方針を策定し、関係機関に実現を働き掛けていく。
 プロジェクトは、台風19号で国道20号と中央自動車道、JR中央本線という主要な大動脈が土砂崩れなどにより寸断されたことを受けて、道路管理者や鉄道事業者、関係自治体などが1月に発足させた。
 2月18日の会合では、対策の方向性案を提示。優先して強靱化すべき脆弱箇所を抽出。主要な道路・鉄道が近接している「相模湖東〜八王子間」については現道の強靱化とリダンダンシー確保が必要だとした。
 「上野原〜相模湖東」については道路、高速道路、鉄道の3路線の管理者相互の連携による交通確保とリダンダンシー確保を検討事項に挙げた。
 脆弱箇所が散在している「大月〜上野原」については現道の強靱化を検討。
 国道413号には、国道20号とのダブルネットワークとしての機能を持たせる。
 この他、須走道路や御殿場バイパス、中部横断道など、広域迂回路としての機能を期待できる道路に対し、早期の整備を求めることも盛り込んだ。

提供:建通新聞社