大阪府は、2020年度当初予算案を発表した。大阪モノレール延伸事業では、支柱や桁の詳細設計、工事などを進める。また、なにわ筋線整備では、駅やトンネルの詳細設計を実施する。この他、和泉警察署と貝塚警察署の移転改築に向けた基本計画の策定などに着手する予定だ。一般会計の建設事業費は1693億円で、対前年度当初比6・3%(114億円)の減となった。
大阪モノレールの延伸事業では、関連事業費として27億2000万円を計上。19年度内の都市計画事業認可を予定しており、20年度は支柱や桁の詳細設計を実施し、支柱建設工事などを進める。延伸事業の区間は門真市駅〜近鉄奈良線(東大阪市瓜生堂付近)との接続部の延長約9`。
なにわ筋線は、うめきた2期事業で建設中の新駅「北梅田駅」(仮称)〜JR難波駅付近の約7`を地下トンネルで結ぶ計画。20年度当初予算案には、関西高速鉄道への出資金として24億5000万円を計上。19年度内の都市計画決定を予定しており、20年度は駅やトンネルの詳細設計、用地買収などを進める。また、都市計画事業認可の手続きを進める。
また、大阪・関西万博の開催に向けては、会場建設費負担金など約1億9000万円を計上した。事業を所管する日本国際博覧会協会は、今秋に会場計画などを盛り込んだ基本計画を策定する予定だ。
IRの事業化に向けた関連事業費では約2億0400万円を計上。事業者の選定、区域整備計画の作成などを進める。19年度に行った事業者公募では、MGM・オリックスコンソーシアム(MGMリゾーツ・インターナショナル/オリックス)の1者のみが応募している。
この他、警察署の建て替え整備では、約42億2000万円を予算計上。和泉警察署と貝塚警察署の移転改築に向け、基本計画の策定に着手する。
当初予算案総額は5兆6461億円で、対前年度当初比3・7%の増。会計別の内訳は、一般会計2兆6368億円(対前年度当初比1・5%増)、特別会計3兆0094億円(同5・7%増)。
提供:建通新聞社