新潟県議会2月定例会が17日開会し、花角英世知事は提案理由説明を行い、19年度の一般会計補正予算248億9441万4000円、20年度一般会計予算の総額1兆2196億7000万円など51議案を上程した。
『安全に安心して暮らせる新潟』を主要課題に挙げた花角知事は、頻発する大規模な自然災害について「一段加速した防災・減災対策の推進に取り組む。ハード・ソフト両面にわたって一層強化する必要性が改めて指摘され、河川改修や河床掘削を集中的に実施する。国の補正予算、国への積極的な働き掛けにより実現した地方財政措置の手厚い有利な財源を活用することで、将来の実負担を抑制しつつ事業量を確保し、補正予算案と当初予算案を一体として編成した」と説明。
また、23年度中の開院を目指す県央基幹病院では「将来の医療需要や医師確保の見通しから、病床規模を450から400床に見直した上で開院スケジュールを考慮。空きスペースが生じる可能性もあることから、地元市町村とともに有効な活用策を検討していく。できるだけ早期に建設着手できるよう進めていきたい」との考えを強調し、部分的な設計変更を行うとした。
厳しい財政状況を立て直すため、19年10月に行財政改革行動計画策定し、関係団体や市町村と意思疎通を図り、県単独補助金、投資的経費の見直しに取り組むほか、職員団体の合意を得て一般職員の臨時的な給与削減を行い、歳出歳入改革への強い決意を示した。
2月県議会は20日の代表質問から論戦に入り、3月19日までの会期32日間の日程で行われる。