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建設経済新聞社
2020/02/17

【京都】地下鉄北大路駅にホーム柵 総事業費3・7億円見込む

 京都市交通局は、市営地下鉄烏丸線の北大路駅(北区)に可動式ホーム柵を設置する。令和2年度に設計に着手する考え。
 地下鉄烏丸線の可動式ホーム柵の設置を巡っては、1日平均乗降人員の多い烏丸御池駅(10万6440人、平成28年度実績。以下同じ)の平成26年12月設置を皮切りに、四条駅(9万7980人)の平成27年10月設置、京都駅(12万3360人)の平成27年12月設置の計3駅で、交通局が先行して取り組んだ。3駅の可動式ホーム柵基本設計は阪急設計コンサルタント、可動式ホーム柵設置工事実施設計、同工事監理はパシフィックコンサルタンツ、設置工事は三菱電機が担当。
 烏丸線全駅への可動式ホーム柵の設置を目指し、令和元年度中に具体的な計画を策定する考え。全駅設置のためには烏丸線を走行する全ての列車への自動列車運転装置(ATO)の搭載など車両改造が必要となる。交通局の10年計画の市バス・地下鉄事業経営ビジョンでは、烏丸線全駅への可動式ホーム柵の設置を目指し、ATO搭載の新型車両の実施設計を令和元年度に進め、その後、令和3年度に新型車両を1編成導入、4年度に2編成、5年度に2編成導入し、7年度までにさらに4編成を導入する(計9編成)方針を示した。
 烏丸線の運行管理システムの更新にあわせて運行に工夫を凝らすことで、あと1駅であれば車両改造を伴うことなく追加設置が可能と判断し、未設置駅の中で最も多くの利用があり、視覚障害者も多く利用する北大路駅での設置を決定。昨年11月市会の代表質問で市側が令和4年度中の設置を目指す方針を明らかにしていた。
 交通局は、令和2年度当初予算案に1960万円の事業費を新規計上。設計にとりかかる。その後は、3年度にかけて設計を進め、3年度に工事契約を締結し、柵本体の製作に着手。4年度にかけて柵本体の製作を行い、4年度に設置工事を行う予定で、4年度中の供用開始を目指す。総事業費は約3億7000万円を見込む。