福島建設工業新聞社
2020/02/17
【福島】設計施工一括発注へ/田村市新市民病院建設
田村市は、新設する市民病院の建設基本計画案をまとめた。整備手法は、工期短縮やコスト削減に有効な「基本設計からの設計施工一括方式」が適しているとし、事業者の選定には公募型技術提案プロポーザル方式を採用する。
船引町船引字屋頭清水地内に施設規模6000〜8000uで計画。設置予定の診療科は12科で病床数は50床、駐車場は来院者160台、職員90台程度とする。敷地内には認可保育園と給食施設も計画しており、病院と渡り廊下で結ぶ。施設整備の基本方針は明快なゾーニングや省エネ効果の高い設備採用、耐震性の確保、周辺環境との調和などを挙げた。
選定方式は、公平性を最重要点とし、設計者の提案性と施工者の技術力の相乗効果を幅広く求める「公募型技術提案プロポーザル方式」とする。原則として設計部門を抱える施工者1社の体制ではなく、設計事務所と建設会社の共同企業体(JV)方式とする。竣工後の維持管理を踏まえ、JV構成員には地域の特色を知る県内設計事務所を参画させる手法も有効性が高いとした。
2020年度に敷地造成、基本設計に着手。21年度に実施設計、22〜23年度に建築工事、24年度の開院を目指す。
事業費は基本設計4400万円、実施設計9890万円、工事監理費3510万円、建設工事費31億6800万円と想定。医療機器導入費などを含めた総額は40憶3840万円と試算した。
基本計画策定支援業務担当は県建築設計協同組合(担当=エーユーエム構造設計)。