倉敷市は10日、平成30年7月豪雨災害で被害を受けた真備地区復興のシンボルとして整備する「復興防災公園(仮称)」の基本計画案をまとめるとともに、整備予定地を発表した。19日〜3月10日までパブリックコメントを受け付け、庁内調整を経て3月末に成案とする予定。
整備予定地は、真備町箭田の小田川と高馬川の合流点の北東側。真備地区の中心的な場所で十分な広さを確保でき、井原鉄道の吉備真備駅からも近くアクセスの良さなどから選定された。
市はこれまで住民参加のワークショップを3回開催。国が行っている川底掘削などで生じた土を活用し、小田川の堤防から市街地側に盛土をして公園を整備することにした。災害時には市街地側からの避難場所としての機能を持たせる。防災倉庫・避難場所を設置し、緊急車両や消防隊などの活動拠点として利用する。平常時は交流施設を設け、憩いや交流のできる公園とする。小田川の河川敷はレクリエーションやスポーツができる広場を配置する。
市は2020年度から基本計画をもとに必要な敷地面積などの具体化を図り、用地測量や用地取得に向けた準備を開始する。国と連携して進めている堤防の拡幅工事と並行して整備する。真備地区復興計画最終年の23年度までに完成させる予定。
「提供:建通新聞社」