流山市は13日、2020年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計の規模は、前年度比11・2%増の698億3500万円で過去最大。市民一人当たりの予算額(35万7000円)も、15年度を上回り過去最大になった。大畔地区に計画する新設中学校建設事業で総額74億3949万2000円(20〜21年度)の継続費を設定するとともに、児童館・児童センター整備事業で総額10億3000万円(20〜21年度)、(仮称)南流山地域図書館整備事業で総額5億1500万円(20〜21年度)の継続費を設定。また、南流山地区とおおたかの森地区の新設小学校建設事業に伴う各設計業務委託や、中央消防署移転事業に伴う基本計画及び基本・実施設計等委託でも継続費(いずれも20〜22年度)を設定する。
一般会計以外の予算規模は、特別会計(4会計)が前年度比1・3%増の306億294万9000円、水道事業会計が同11・4%増の72億4317万2000円、下水道事業会計が同4・4%増の72億6543万7000円。
一般会計歳出の普通建設事業費は135億1823万9000円で、前年度比50・9%増。款別に占める普通建設事業費の額は、教育費81億5159万円、民生費26億5006万円、土木費23億3261万8000円、消防費1億7437万円、総務費1億2377万3000円など。
総額74億3949万2000円の継続費を設定した大畔地区の新設中学校建設事業は、日本設計(東京都新宿区西新宿2―1―1)が設計を担当しており、建築面積約8000u、延べ約1万5000uで計画。22年4月の開校を目指して、20年度に建築着工する。
(仮称)南流山地域図書館及び児童館・児童センターは、複合施設として南流山中学校そばの流山2539地先に、S造4階建て、延べ約3000uで計画。新居千秋都市建築設計(東京都目黒区祐天寺2−14−19)による設計を経て、20〜21年度で建設する。
南流山地区の新設小学校設計委託では総額3億円、おおたかの森地区の新設小学校設計委託では総額2億5290万6000円の継続費(いずれも20〜22年度)を設定。現在、学校施設建設支援業務の公募型プロポーザル手続きを進めており、同業務と並行して3か年で設計を進める。
また、消防本部・中央消防署移転事業については、総額1億9500万円の継続費(20〜22年度)を設定。20年度に事業認定申請、21年度に基本計画・基本設計、22年度に実施設計等を行う。
このほか、本庁舎の受変電設備改修及び駐車場等整備を進めるとして、本庁舎施設管理計画事業として総額3650万円の継続費(20〜21年度)を設定するほか、ごみ焼却施設の延命化を図るため総額2000万円の継続費(20〜21年度)を設定し、長寿命化計画及び発注仕様書の策定等を行う。