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建通新聞社(東京)
2020/02/14

【東京】都 西武新宿線井荻駅〜西武柳沢間連立でアセス書案

 東京都都市整備局と建設局は、都と西武鉄道(埼玉県所沢市)が実施する「西武新宿線(井荻駅〜西武柳沢駅間)連続立体交差事業」の環境影響評価書案をまとめた。井荻駅から西武柳沢駅までの延長約5・1`の区間を駅舎も含めて高架化し、19カ所の踏切を解消する計画。工事の実施や供用による騒音・振動、土壌汚染、景観などへの影響について、いずれも評価指標を満足すると結論付けている。両者は今後、早期の都市計画決定と事業化を目指す。国の認可後に着工して約15年間で事業を完了させる。
 同事業の対象区間は、井荻駅西側の杉並区上井草1丁目から、西武柳沢駅東側の西東京市東伏見1丁目までの延長約5・1`。途中の上井草駅、上石神井駅、武蔵関駅、東伏見駅の4駅を含めて高架化し、19カ所の踏切を解消。踏切での交通渋滞の解消、道路と鉄道のそれぞれの安全性向上、鉄道により分散されていた地域の一体化などを実現させる。
 構造は、起点側から擁壁・地平区間(延長約0・2`)、高架橋(同4・7`)、擁壁・地平区間(同0・2`)で、一般部の構造物幅員は約10b。高架化する駅部は上井草駅が幅15〜17bでホーム延長約170b、上石神井駅が幅23〜35bでホーム延長約210b、武蔵駅駅が幅14〜17bでホーム延長約210b、東伏見駅が幅21〜32bでホーム延長約210b。上石神井駅では車庫部も高架化(幅30〜50b)する。
 工事については、まず現在の線路北側に仮線を設置(軌道を敷設)し、仮設ホームの設置後、上り線、下り線の順に段階的に仮線に切り替え、現在のホームや駅舎を解体する。その後、現在の線路を撤去し、その跡地に下り線の高架橋を構築。高架橋に下り線を切り替えた上で、上り線の高架橋構築を実施し、高架橋に上り線を切り替える。駅部についても同様に、仮線への切り替え後、現在の線路を撤去し、下り線の高架橋、続いて上り線の高架橋を構築する。車庫部は現在の線路の上部に直接高架橋を構築する直上施工とする。総事業費は約1710億円。

提供:建通新聞社