石川県、岐阜県、北陸地方整備局、中部地方整備局で構成する小松白川連絡道路検討会が12日、都内の都道府県会館において開かれ、検討会内にワーキンググループを設け、今夏までに道路利用団体をはじめ、経済団体、環境団体などに対する聞き取り調査をスタートさせることや、県境部において想定される長大トンネルについて、全国の先進事例を調査することを申し合わせた。
小松白川連絡道路は小松市と岐阜県白川村を最短ルートで結ぶ延長約50キロの地域高規格道路として構想され、08年度にルート帯が絞り込まれたが、県境部における延長10キロ超の長大トンネルがネックとなり、現時点において事業主体が定まっていない。今回の検討会は、過年度のルート帯の絞り込み結果や関係機関がこれまで実施した調査成果を互いに共有し、課題や必要性を再整理するとともに、実現に向けた基本方針策定のための基礎検討を行うのが目的。
同日の検討会には、石川県の竹俣隆一土木部長、岐阜県の宗宮裕雄県土整備部長、北陸地方整備局の岩見吉輝道路部長、同局金沢河川国道事務所の山田哲也所長、中部地方整備局の池口正晃道路部長、同局高山国道事務所の竹島大祐所長が出席。竹俣土木部長はあいさつで、「(小松白川連絡道路は)石川、岐阜県の産業、経済の発展に重要。国と両県が三位一体となって歩を進めたい」などと意欲を示した。
ワーキンググループは、石川、岐阜県の道路建設課長、北陸地方整備局、中部地方整備局の道路計画課長、金沢河川国道事務所と高山国道事務所の副所長がメンバーとなる。