20年度設計21年度着工、21億円を試算
中野市は、老朽化する市民会館(三好町)の整備方針について移転建て替えからリノベーションへ転換する。5日に整備概要などを盛り込んだ市民会館整備方針案を公表した。2020年度から設計に着手し、事業費は21億円を見込む。
リノベーションは、耐震補強をはじめ外装・内装改修、バリアフリー化、ホール客席の入替、親子鑑賞室の新設、ホール内の音響改善、トイレの新設(1階)、舞台の拡張、舞台の裏動線の確保、楽屋の移設(1階)、機械室棟の解体、空調設備の改修、照明・舞台設備の改修、交流スペースの新設、多目的ホールの新設、外構改修−を基本として挙げており、設計を進める中で検討する。
スケジュールは2020年度に設計、21年度から工事に着手し、22年10月までのリニューアル完了を目指す。概算費用は設計・監理、工事、備品購入で21億円を試算。公共施設等適正管理推進事業費や公共施設整備基金などを活用する。
現在の市民会館は1969年に建設。空調や舞台設備などの設備の老朽化やバリアフリーの機能不足が顕著となった。市は、13年12月に市役所庁舎とともに建て替える方針を打ち出したが、資材費や労務費の上昇などの理由で市役所庁舎の建て替えを優先。旧中野高校跡地に建て替える方針だった市民会館は新築の目途が立たなくなったことから再検討し、1月の市議会全員協議会で大規模改修する方針を示していた。
現行施設=ホール棟:RC造3FB1F、延べ2157.42u会議室棟:RC造2階建て、延べ1127.12u
提供:新建新聞社