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建通新聞社
2020/02/13

【大阪】堺市 トータルメディアを優先交渉権者に

 堺市は、百舌鳥古墳群の世界遺産登録を受け、来訪者に向けたガイダンス機能の充実を図る方針で、大仙公園レストハウスと博物館に対するガイダンス展示機能製作設置業務の優先交渉権者をトータルメディア開発研究所(東京都千代田区)に決めた。履行期間は2021年2月21日までで、20年度内のオープンを目指す。
 市では合わせて、現在のレストハウスを「仮称・ビジターセンター」として改修する他、大仙公園内の日本庭園園路改修や老朽トイレの建て替え、道路案内標識更新などを計画しており、当初予算案には事業費3億7512万円を計上した。
 ガイダンス展示製作設置業務の対象は、大山公園内にあるレストハウスと博物館。このうち、レストハウス(鉄骨造および鉄筋コンクリート造平屋約490平方b)は、内部改修などにより現在の飲食機能を廃止するとともに、新たにガイダンス機能や映像コンテンツを含む観光案内機能、休憩機能などを盛り込む計画。対象エリアは約120平方b。
 改修設計は建綜研(大阪市北区)に委託。4月17日までの履行期限で詳細をまとめる。
 また、博物館では現在の常設展示古代コーナーおよび中庭に面した展示スペース、地下ホール前スペースなど無料エリアを対象エリアとして活用して世界遺産の価値・魅力を伝えるガイダンス展示を企画する。今回の業務では、対象エリアや展示などの現況を踏まえ、展示する構成・シナリオ・手法などとともに、施設内ゾーニング、動線を検討・計画する他、展示物の製作から設置、設置に伴い必要となる改修を行う予定だ。
 百舌鳥古墳群に対しては、当初計画していたガイダンス施設の建設を中止する一方、世界遺産登録に伴い博物館を中心に来訪者が急増。ガイダンス機能不足などへの対策として、ガイダンス・展示機能の整備が急務になっていた。
 大仙公園の所在地は堺区百舌鳥夕雲町2丁204。

提供:建通新聞社