北海道建設新聞社
2020/02/12
【北海道】航空機産業参入で新工場計画 中央ネームプレート製作所
中央ネームプレート製作所(本社・札幌)は、航空機産業に本格参入する。航空機の内装品で国内最大手のジャムコ(同・東京)との取引にこぎ着け、アルミ薄板の板金加工や樹脂部品を製造。将来的には「ギャレー」と呼ばれる調理室や「ラバトリー」と呼ばれる化粧室に多く使われるハニカムサンドイッチパネル加工を手掛けたい考えで、工場の新設を計画している。2021年の創業60周年を前に事業領域を拡大し、さらなる飛躍を目指す。
同社はプレート表示板やステッカー、プリント配線板の製造などを手掛ける。1961年創業で資本金は4800万円。従業員数はグループのCNPエンジニアリング社を合わせて約120人。
ジャムコからアルミ薄板や樹脂部品、ステンレス製品など14種類の加工品目の認定を受け、2019年4月に1回目の納品を済ませた。
取引に当たり、スポット溶接機や塩水噴霧器、スタッド溶接ロボットなどの設備投資を実施。今後はハニカムサンドイッチパネル加工品の供給に向け、新たな工場建設を計画している。
ジャムコは、1955年に伊藤忠航空整備として設立。2020年3月期の連結売上高は926億円、経常利益は22億円見込んでいる。ボーイング社やエアバス社へ内装品や航空シートを提供していて、中でもギャレーとラバトリーは世界一のシェアを誇る。