珠洲市は、同市上戸町南方で計画する新規埋立処分場の整備に向けた実施設計について、3月中旬をめどに取りまとめる方針だ。20年度からの造成工事などの着手を視野に入れている。
既設の埋立処分場(宝立町春日野)は1983年に竣工した。埋立容量は約23万立方メートルで、準好気性埋立構造のサンドイッチ方式を採用。市は稼働から30年以上が経過し、受け入れ容量が少なくなってきたことを受け、近接地の大畠台地(総面積約1万7000平方メートル)に新処分場を建設する。
ごみの飛散や騒音、悪臭などが周辺環境に与える影響を考慮し、埋立地を屋根で覆う「クローズド型」による整備を検討しており、埋立容量は2万立方メートル(埋立面積2560平方メートル)を見込む。
実施設計は現在、日本海コンサルタントに委託し、敷地造成や道路、雨水集排水、覆がい施設などについて詳細を詰めている。23年4月の供用開始を目指す。稼働期間は20年間を想定している。総事業費は19億円を見込む。生活環境影響調査はエヌエス環境が担当。