倉敷市は10日、2020年度当初予算案を発表した。4月に市長選挙を控えているため骨格予算編成だが、平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興に向けた事業、「倉敷みらい創生戦略」に掲げた施策で早急に対応すべき事業などは当初予算案に計上した。18日開会の定例市議会に上程する。会期は3月16日まで。
一般会計の総額は1881億0367万円。過去最大の予算規模だった19年度と比べ5・4%の減少だが過去2番目の予算規模となった。特別会計と企業会計を合わせた予算総額は対前年度比3・5%減の3775億6465万円。
一般会計の投資的経費のうち、普通建設事業費は対前年度比16・1%減の148億7700万円、災害復旧費は2・7%増の26億7200万円。
7月豪雨災害以降の災害関連経費の累計は520億8093万円で、20年度も43億7972万円を計上。国と連携して小田川の堤防道路の拡幅などを行う真備緊急治水対策事業に3億0146万円、まきびの里保育園復旧に4億2562万円などを盛り込んだ。
この他、庄幼稚園の認定こども園化に伴う施設整備に2億5595万円、旧阿津保育園跡に建設する防災用備蓄倉庫整備に2億8806万円、水島緑地福田公園の再生整備推進事業に5億0233万円などを計上している。
「提供:建通新聞社」