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日刊建設タイムズ社
2020/02/12

【千葉】更新事業に継続費129億円/北千葉広域水道予算/取水場特殊電源更新など/導水管更新等を推進

 北千葉広域水道企業団(松戸市七右衛門新田540―5、飛山利夫企業長)の新年度予算は、収益的支出が対前年度当初比1・7%増の112億3400万円、資本的支出が同18・0%減の71億2100万円となった。新年度は第15次経営戦略の初年度にあたり、同戦略に位置付けた事業を着実に実施していく。主要事業では更新事業(第3次)に2020〜24年度の5か年継続費129億2700万円を設定して推進するほか、導水管更新事業(19〜24年度継続)を進める。
 更新事業(第3次)の継続費の年割額は▽20年度12億6600万円▽21年度36億9700万円▽22年度31億6700万円▽23年度28億5100万円▽24年度19億4600万円。主な工事は取水場特殊電源設備更新工事(20年度)、薬品注入館計装設備等更新工事(20〜21年度)、浸水対策に係る業務委託(同)などを予定。
 一方、導水管更新事業は、本年度当初予算で19〜24年度の6か年継続費170億4100万円を設定。取水場〜浄水場間の導水管を布設。工事はシールド工法で、延長約5q(φ2400o)。工事費として土木工事に168億9300万円、電気設備工事に1億4800万円を見込む。土木はトンネル築造工事、トンネル内配管工事、開削部配管工事、分岐部設置工事を、また電気設備は設計業務、電気設備工事を予定している。本年度、トンネル築造工事を飛島建設が102億5000万円で落札した。
 資本的支出は、改良事業費に36億8800万円、建設改良費に10億8800万円を計上。改良事業で更新事業(第3次)、導水管更新事業を実施。建設改良費では取水・浄水施設に5億6000万円、送水施設関連費に5億2800万円を計上。取水・浄水施設関連として取水場特高受変電設備更新工事、浄水場電気負荷設備更新工事、松戸庁舎受電切替工事など、さらに送水施設関連では中継ポンプ場速度制御装置更新工事、送水管流山〜我孫子線27工区布設替工事などを実施する。送水管流山〜我孫子線27工区は、県が実施する流山都計道3・2・25号下花輪駒木線整備事業に伴い、送水管の布設替えを行う。延長は約600m(φ1000o)を予定。
 このほか、中継ポンプ場等機械警備業務委託に限度額3000万円(20〜25年度)、計算制御設備保守業務委託に同2000万円(20〜21年度)の債務負担行為を設定した。
 新年度は、第15次経営戦略で予定する財政フレームを基本に▽安全で安定した水道用水供給を持続するための導・送水管路更新の計画的な推進▽既存施設の現況に即した保全工事及び更新工事の着実な実施▽業務量の増加への適切な対応――の3つを重点施策に位置付け、予算の着実な執行に取り組む。
 新年度の同企業団の業務予定量は、年間総給水量1億6374万9540立方メートル、1日平均給水量44万8629立方メートル。k_times_comをフォローしましょう
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