富山県の第2回中央植物園新たな魅力創出検討委員会(委員長・渡邉康洋桜美林大学教授)が7日、富山市の県民会館で開かれ、ウエルカムセンター(仮称)整備など今後の取り組み案が示された。
中央植物園の魅力創出と集客力アップに向け、インバウンド対策を含む観光資源としての活用、施設の改修、運営の改善を検討。冒頭、石井隆一知事が「96年にオープンし、国内でもトップクラスの総合植物園。さらに存在感を高め、愛される園としてブラッシュアップすべき。意見を当初予算にも反映させていきたい」とあいさつ。事務局側が現況や来園者増に向けた課題、今後の取り組みを説明した。
第1回会合での意見、入園者・旅行会社アンケートの結果を踏まえ、施策の方向性に▽情報発信力の向上▽受入態勢の向上▽さらなる魅力の創出―を設定。具体的には、ウエルカムセンターを整備し、ギャラリーや休憩・待合・レクチャースペースを設け、インフォメーションコーナーやショップを拡充する。導入部の賑わい創出では、入園口前広場や関連既存建物の改修、有料・無料区域の再構築を図る。
このほか、屋外展示園(南部)の改善、サイン類の改修、トイレの洋式化、無料Wi―Fi設備の整備、広大な池の有効活用などを挙げた。
年度内にも第3回会合を開き、基本方針を取りまとめる。