愛知県建築局は、古くなった岡崎高等技術専門校校舎の建て替えと改修で、早ければ2020年度の工事発注を予定している。現在、アール・アイ・エー名古屋支社(名古屋市中村区)で設計を進めている。
計画では、構内空きスペースに新館1、同2の2棟を建設するとともに、機械実習棟を改修する。既存の本館棟は新館建設後に取り壊す。新館の規模は新館1が鉄骨造2階建て一部平屋延べ4914平方b、同2が同延べ2920平方b。他に倉庫2棟を建設する。改修する機械実習棟は鉄骨造平屋990平方b。
取り壊す既存本館棟は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ765平方bとなっている。
岡崎高等技術専門校は、岡崎市美合町平端24の敷地2万3383平方bに所在。三河地域の高等技術専門校の訓練科・コースを集約した中小企業の産業人材育成拠点施設で、大半の既存施設が築後35年以上を経過する。
今回の建て替えでは、教室と実習場を隣接させた座学と実習が連携できる空間や、実習生のアメニティースペースを、共用部や屋外通路を介して合理的にまとめる他、複数の訓練コースを分かりやすく配置する。
県は、公共職業訓練を実施している6つの職業訓練校について、第10次県職業能力開発計画に基づき、施設の見直しと機能拡充のための再編を段階的に進めている。同校の建て替えでは、機械技術や金属加工、ロボットシステム、総合実務など計8コース・科(定員290人)を集約・再編する。
提供:建通新聞社