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日刊建設タイムズ社
2020/02/10

【千葉】建物規模は延べ約3・7万u/リハビリCで基本計画原案/概算事業費に約270億円

 県健康福祉部は「千葉リハビリテーションセンター施設整備に関わる基本計画」の原案をまとめた。建物は外来診療棟(仮称)と居住棟(仮称)で構成し、建物規模をRC造またはSRC造延べ3万7000u程度とした。概算建設事業費は約270億円(消費税込み)と想定。工事は2期に分けて実施。第1期で外来診療棟、第2期で居住棟を整備。外来診療棟は2026年度、居住棟は30年度の供用開始を目指す。新年度は基本設計や地質調査などに着手する予定。
 同センターは、設置から40年以上を経過し、施設が老朽化するとともに狭隘化していることなどから、現在地(千葉市緑区誉田町1―45―2)で建て替える計画。
 建物は外来診療棟を地下1階地上10階建て(高さ47m以下)、居住棟を地上7階建て(高さ33m以下)とし、延べ3万7000u程度を想定。主要構造はRC造またはSRC造とし、耐震構造または免震構造等を採用する。
 外来診療棟は、リハビリテーション医療施設の外来部門、児童発達支援センター、高次脳機能障害支援センター、就労支援センター(仮称)、リハビリテーション療法部門、中央障害者相談センターなどの機能を導入。居住棟は、リハビリテーションセンター医療施設の入院部門、医療型障害児入所施設「愛育園」(病棟)、障害者支援施設「更生園」、大ホールなどの機能を導入する。
 病床数は、リハビリテーション医療施設が現状と同じ110床(一般病棟26床、回復期リハビリテーション病棟50床、障害者病棟34床)、愛育園が18床増の150床とする。
 概算建設事業費は、外構工事、家屋調査等委託費、移転費用等を除き約270億円(設計委託費、工事監理費、地質調査費を含む)。
 施設整備は、工事期間中も患者・利用者に対するサービス提供を継続することから、新棟の建設工事と既存棟の解体を繰り返すローリング方式による段階的な建て替え・開設を行う。
 工事は2期に分け、第1期に外来診療棟、第2期に居住棟を建て替える。既存建物を運用しながらの建て替えとなるため、既存建物がない公園を第1期の建設用地とする。供用開始については、第1期の外来診療棟が26年度、第2期の居住棟が30年度を予定している。
 施設整備のスケジュールは、20〜21年度に基本設計、21〜22年度に実施設計を行い、23年度以降に着工する。新年度は県の当初予算案に地質調査等5037万3000円を計上したほか、基本設計等業務委託に限度額2億8700万円を設定。建築・電気・機械設備の基本設計や基本運営・医療機器整備・情報システム整備の計画等をまとめる。
 施設整備は▽利用者の療養環境が充実した施設整備▽職員が働きやすい施設整備▽機能性を高める諸室配置と柔軟性のある施設整備▽経済性に配慮した施設整備▽環境に配慮した施設整備▽災害に強い施設づくり――を目指す。
 基本計画の原案については、今月10日から3月1日の期間で意見募集を実施。その後、成案としてまとめ、3月中に公表する予定。
 基本計画の策定業務はシステム環境研究所が担当。原案は「千葉リハビリテーションセンター施設整備検討会議」などの意見を聞いてまとめた。k_times_comをフォローしましょう
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