京都府教育委員会は6日、令和2年度一般会計予算案を発表した。
令和元年度2月補正予算案と一体的に編成。当初予算の規模は2月補正予算と合わせ1288億5134万円(前年度比0・6%減)。2月補正予算を除くと1281億6434万8000円(同1・1%減)。
項目別にみると、▽教育総務費135億6847万7000円(同11・3%減)▽小学校費347億2341万円(同0・1%増)▽中学校費214億0264万6000円(同0・1%減)▽高等学校費388億6307万円(同0・3%減)▽特別支援学校費165億7723万3000円(同10・9%増)▽社会教育費7億3254万3000円(同0・0%)▽文化財保護費21億3362万1000円(同20・8%減)▽保健体育費8億5034万8000円(同3・3%減)。
これを性質別にみると、2月補正予算と合わせた予算額は人件費1096億3187万5000円(同1・2%減)、事業費192億1947万3000円(同3・1%増)。2月補正予算を除くと、人件費は1096億3187万5000円(同1・2%減)、事業費は185億3247万3000円(同0・6%減)。
主な建設事業をみると、府立学校施設整備費(学校建設費)は55億0250万円(うち2月補正1億円)で、新設特別支援学校建設費(井手地区)に33億1300万円、学校施設長寿命化推進費(学校施設の計画的な改修による長寿命化の推進)に8億0850万円、府立高校トイレ洋式化推進事業費に2億1200万円、校舎等整備費に11億6900万円(@老朽校舎等改修費等10億0100万円A向日が丘支援学校校舎等整備費6800万円(債務負担行為1億9800万円)B産業教育施設関連(農業系学科の実習施設の更新)1億円)を充てる。
新設特別支援学校建設費(井手地区)は、令和2年度も校舎建設工事を継続し、備品整備を進め、令和3年4月の開校を目指す。
学校施設長寿命化推進費では予防保全型改修として、令和2年度に大規模改修(設計)3校、(工事)2校、空調改修(設計)4校、(工事)1校、体育施設改修(設計・工事)2校で進める。
府立高校トイレ洋式化推進事業では、令和2年度に鳥羽、西城陽、農芸、工業、宮津で実施予定。
向日が丘支援学校校舎等整備費は、債務負担行為を含め2億6600万円の事業費を充て、令和2年度は改築工事を行うための基本設計及び実施設計を行う。
令和3年度も基本設計及び実施設計を継続。令和4年度からは埋蔵文化財調査を令和6年度まで進めるとともに、解体実施設計を進め、令和5年度から解体工事を実施(〜令和6年度)。令和6年度から建設工事に着手する見通し。
文化財保存活用支援事業費に1億6950万円を計上。このうち新規で文化財保存活用調査に780万円を計上。指定・登録・暫定登録等による保存の促進や活用に向けた検討のため、未指定文化財も含む府内文化財の調査等を実施する。調査件数は130件程度。
府指定文化財等保存修理事業を拡充し、1億4500万円を計上。府指定・登録・暫定登録文化財等の保存修理や維持管理等(防犯・防災対策を含む)に対する助成に充てる。また未指定文化財保存修理事業費に6500万円を計上。未指定であっても貴重な文化資料等の保存修理等に対する助成に充てる。
歴史的建造物等保存伝承事業費13億0237万2000円(債務負担行為8000万円)の建造物保存修理受託事業費に計17件、12億2227万1000円(債務負担行為8000万円)を充てる。2年度の主な内容は、清水寺本堂他の舞台板修理、裏千家住宅の仮設撤去、本隆寺本堂他の小屋組・軒廻り組立、萬福寺法堂他の屋根本瓦・こけら葺・造作工事、東福寺・常楽庵客殿(普門院)他の小屋組・床廻り修理、良正院本堂及び表門の小屋組取解、聴竹居・茶室他の軸部取解、部材修理、組立(債務負担行為5000万円)、平等院鳳凰堂中堂の彩色塗装、本願寺・阿弥陀堂他の錺金具修理、彩色、漆塗装、表具修理、北野天満宮・廻廊他の桧皮取替のほか、7件(債務負担行為3000万円)。国庫補助を受けて行われる国宝・重要文化財建造物の保存修理について、文化財所有者からの委託を受け、府が直営で実施する。
埋蔵文化財調査保存事業費は6754万7000円を計上。埋蔵文化財発掘調査費に3478万5000円、埋蔵文化財発掘調査費等補助金に2776万2000円を充てるほか、恭仁京跡保存活用調査費に500万円を充て、将来の整備等に向けた発掘調査を進める。
このほか、スマートスクール推進事業費に7億4400万円(うち2月補正5億8700万円)を計上。新規で府立高校の校内高速LAN整備に5億5400万円を充て、附属中、高校、特別支援校の全校で令和2年度で整備を完了させる。
新規で児童生徒用1人1台タブレット端末整備に3300万円を充て、附属中、特別支援学校の小・中学部の全校全学年で順次整備する。また電子黒板+タブレット端末整備は附属中、高校で順次整備する。