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建通新聞社
2020/02/07

【大阪】堺市20年度予算案 普建事業501・6億

 堺市は2月6日、普通建設事業費501億6220万円を盛り込んだ2020年度当初予算案を発表した。3月に開通式を迎える阪神高速道路大和川線事業や野球場が完成した原池公園など公園事業で大きく減額したため、対前年度当初比は15・2%の大幅減となった。主要事業では、第1期工事への工事着手で注目される万崎住宅などの市営住宅建て替え事業に38億1869万円を充てる他、泉北ニュータウン駅前再編整備事業に6億9744万円、百舌鳥古墳群周辺整備事業に3億7512万円などを盛り込んだ。
 主な建設関係事業をみると、市営住宅建て替え事業の万崎住宅は4棟編成の新住棟と別棟の集会所を新築する計画で、24億円余りを配分した。協和町・大仙西町住宅は既存住宅や給水塔などの解体工事に8億円余りを充てる。全面建て替えを計画する大浜高層住宅は、21年度からの既存住宅解体に向け地質調査費を盛り込んだ。
 泉北ニュータウン駅前再編整備事業では、泉ケ丘駅前地域や栂・美木多駅地域の活性化を目的に基盤整備が進む見通し。泉ケ丘駅前地域は、歩行者通行対策や田園公園・三原公園などの再整備に対する工事費、駅前北側広場の設計費など、栂・美木多駅地域は駅前広場の再編整備に向けた工事費を計上した。
 百舌鳥古墳群周辺整備事業では、大仙公園のレストハウスを「仮称・百舌鳥ビジターセンター」として改修する他、日本庭園の園路改修の工事費を配分。また、博物館に対するガイダンス機能の付加と展示内容の充実に向けたリニューアル、案内標識の更新などの経費を盛り込んだ。
 この他、原山公園の活性化を目指す再整備事業に17億1208万円、全中学校の特別教室にエアコンを設置する空調整備事業に3億7260万円、美原消防署などの消防庁舎等改修事業に2億0381万円を計上。水道施設耐震化事業に61億8630万円、都市計画道路整備に51億5730万円、浸水対策事業に49億6600万円などを充て、インフラ・都市基盤整備の推進を図る。
 予算案の各会計の内訳は、一般会計4293億円(対前年度当初比0・6%減)、特別会計2496万1941万円(同2・7%減)、水道事業会計255億7243万円(同0・9%減)、下水道事業会計583億4264万円(同2515万円減)で、総額は7628億3449万円(同1・3%減)となる。

提供:建通新聞社